起業家の成功と失敗を重要なビジネススキルとは?(会社員の副業)

起業相談会を定期的に開催していると、本当に様々な業界で働く会社員の皆さんとの出逢いがあることに気付きます。

参加者の皆さんは、それぞれ得意なスキル、ノウハウ、ネットワークを活かしての起業を考えているわけですが、実際に会社員のまま起業する方々に必要なスキルとはどのようなモノがあるのでしょうか。

経営戦略術?
マーケティングスキル?
リーダーシップ?
ファイナンス?
コミュニケーション能力?
経営判断力?

MBAなどを提供するビジネススクールで学ぶようなスキル名がズラズラと並んでいますが、もちろんこれらは重要です。

でも、実際に起業家として成功するには、もっと重要なスキルがあります。

今回はそんな「起業家の成功と失敗を重要なビジネススキル」についてのお話です。

起業家の成功と失敗を重要なビジネススキル

結論から申し上げますと、それは「感情コントロール力」です。

つまり、いかなる状況においても感情的にならずに、常に冷静沈着に正しい判断ができるチカラです。

自分の感情をしっかりとコントロールして仕事ができる起業家は、どんな状況であっても常に冷静沈着にモノゴトを判断することができます。

一方で、「感情コントロール力」がない起業家は、どんなに優秀であっても、感情的になって怒り出したり、威圧的な態度になったり、逆に落ち込んだり、気力を無くしたりして、モノゴトを冷静に判断することができません。

ここでは、その起業家が知識や経験が豊富とか、頭が良いとか、とはまた別次元の話です。

会社員のまま副業でビジネスを始める場合の多くは、スモールビジネスでしょう。特に、コンサルタント、カウンセラー、講師、先生、コーチなど人に「教える仕事」で起業する場合は、お客さんにとってサービスを提供する側の人柄が重要な要素になります。

確かに知識や経験も大事ですが、コンサルタント、カウンセラー、講師、先生、コーチなどの仕事は、密な人間関係がサービスの質に大きく影響しますので、その重要性は言うまでもありません。

「感情コントロール力」がなければ、どんなに優秀で頭が良くても、お客さんはついてこないでしょう。それが「教える仕事」の難しさとも言えますが、それを克服しなければとてもこのビジネスで起業して成功することは難しいでしょう。

コンサルタント、講師、先生、コーチなどの「教える仕事」で起業する場合は、常に自分の感情を上手くコントロールしていくことがビジネスでの成功に繋がるんです。

良いニュースと悪いニュースは突然やってくる

「良いニュース」と「悪いニュース」はある日突然やってくるものです。
これは、私が起業家として活動する中で最も実感している事実の一つです。

ある日急に「お客さんからクレームが来て大変な状態だ」と思ったら、翌日に「お客さんからビジネス成功の話と感謝の言葉を頂いた」。

ある日急に「取引先から取引中止の連絡をもらった」と思ったら、翌日に「より素晴らしい取引先候補が現れた。」など。

このように、良いニュースと悪いニュースが突然、そして頻繁にやってきます。

地獄から天国へ、天国から地獄へ、と短期間で状況が大きく変化して、感情を大きく揺さぶられます。起業家になると、まるでジェットコースターにように短期間でこの激しい気持ちの変動を体感することになります。

そしてこららは、マシンガンの銃弾のようにこのようなことが休みも無くなってきます。悪いニュースにイチイチ落ち込んでいるヒマはありません。いいニュースで喜んでいるヒマもありません。(もちろん、ビジネスが順調にいってからの話ですが。)

会社員のまま起業する人たちは、更にこれに本業のプレッシャーも加わってきますから、そのハードな状況は直ぐに想像できるでしょう。本業と副業で頭や心の切り替えをする必要がありますし、これはそう簡単にできるものではありません。

しかしながら、そんな状況の中、「感情コントロール力」を持って常に冷静に対処していかなければいけません。感情を上手くコントロールすることに失敗すると、取引先やお客さんが離れていくキッカケを作ってしまうことになります。

起業家になってビジネスがある程度軌道に乗ると、「良いニュースと悪いニュースは突然やってくる」ということを忘れないようにしましょう。

その中で如何に普段通りの行動ができるかが、会社員起業家としての成功と失敗を分けることになります。

まとめ

・「起業家の成功と失敗を重要なビジネススキル」とは、「感情コントロール力」です。

・良いニュースと悪いニュースがある日突然やってきます。これに感情を揺さぶられることなく、経営判断するスキル、つまり「感情コントロール力」が起業家には求められます。

・「感情コントロール力」がある起業家は、良いニュースが飛び込んできても、悪いニュースが飛び込んできても、常に冷静沈着に経営判断を行うことができるものです。

・特に会社員のまま起業する人は、更に本業でのプレッシャーも加わります。そんな中でも常に自分の感情をコントロールするチカラが求められます。

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