「猪木アリ状態」という言葉を知っていますか?
1976年6月26日に、プロレスのアントニオ猪木とボクシングのモハメド・アリが異種格闘技戦を行いました。
プロレスは、寝技や組み技で相手と組むことで相手に技を仕掛けることができます。
一方でボクシングは、相手と一定の距離を保ちパンチを打つことで相手を攻撃します。
猪木とアリとのこの異種格闘技戦では、猪木はずっとリングに寝そべってアリが動くのを待ちます。
一方で、アリはリングに立ったまま、猪木が立ち上がるのを待ちます。
状態を膠着し、大きな変化もないまま、結果は12ラウンド経過し、両者引き分けとなりました。
プロレスを得意とする猪木は寝技に徹して相手の立ち技には乗りません。
一方でボクシングのアリは猪木の得意領域である寝技には乗りません。
このような試合では、しびれを切らして相手の領域に入ってしまった方が負けます。
ビジネスも一緒で絶対に自分の得意領域で勝負をしなければいけません。
これは儲かりそうだからと言って、別の領域に無防備で勝負に出ると負けます。