起業、副業を目指す会社員が幸せになるには?お金?地位?

幸福度

会社員のまま起業の準備を進めていく上で重要なことは、起業後の将来設計をしっかりとイメージしておくことです。

行き当たりばったりで「儲かりそうだから」「ラクそうだから」という理由で起業をしても、しっかりとした信念をもっていなければ、少し結果が出ないだけでモチベーションが下がり、すぐに諦めてしまうという事態になります。

「失敗を恐れずに何でもやってみればいい。」という意見もありますが、明らかに無駄な時間や資金を投じることがないように、最低限の将来設計を立てておくことが重要ですね。

具体的には、お金を稼ぐこと以外に、「副業や起業を通してどんな人生を歩んでいきたいのか?」を自問自答しておくことです。

ちょっと大げさに感じる人もいるかもしれませんが、私が思うに(少なくとも私の生徒さんに期待するのは)、起業や副業を通じてお金儲けをすることだけではなく、「人生を豊かにすること」です。

そこで今回は、米国ハーバード大学が実施した幸福度調査から、会社員の起業や副業を通じて人生を豊かになるために、起業、副業前に考えておきたいことをご紹介します。

これを理解できれば、起業、副業後に目指すべきキャリアとプラベートのゴールがイメージしやすくなり、人生の幸福度を上げることができるかもしれません。

ハーバード大学の幸福度調査

アメリカのハーバード大学は、Harvard Study of Adult Developmentプロジェクトの一環として1938年よりある幸福度調査を行いました。

これは、1938年当時10代だった約700人のハーバード大学の学生やボストン在住者を対象に、「人間が幸福と感じるのは何か?」約80年に渡り追跡調査をした世界で一番長い期間を費やした調査です。

会社員のまま起業、副業を考えていらっしゃる皆さんは、この調査結果、つまり、人間が幸福と感じるのは何だったと思いますか?

お金?
地位、名声?
知性?
それとも、全く別のもの?

2017年にハーバード大学から発表された結果は、

「人が幸福を感じるものは、配偶者、家族、友人、ソーシャルサークルなどの人間との繋がり」でした。

お金ではなく、地位・名誉ではなく、知性でもなく、人との繋がりだったということです。

そして、配偶者、家族、友人、ソーシャルサークルなどで人との繋がりを持つことでより身体的にも健康な生活をおくることができるという結果も出ています。

ビジネスで成功後に不幸になっている人たち

不幸

ビジネスの最高学位ともいわれるMBAを取得している何人かの著名人も実は、MBA取得後に不幸になっている人たちがいます。

そう語っていたのが、ハーバード大学ビジネススクールの元教授でイノベーション分野の巨匠であったクレイトン・クリステンセン教授です。

クリステンセン教授は、自身の著書「イノベーション・オブ・ライフ」の中でこう書いています。

「(ハーバードMBAの同級生は)職業人としてこれほどの功績を収めながらも、明らかに不幸せな人たちが多くいた。(中略)離婚や不幸な結婚生活の話もよく聞いた。ここ何年か子どもたちと口をきかず、大陸の両端に分かれて住んでいるという同級生がいたのも覚えている。」

さらには、

「同級生の一人、ジェフリー・スキリングが、エンロンのスキャンダルに関わったとして刑務所行きになったのだ。(中略)(スキリングは)マッキンゼー史上最年少でパートナーに昇格し、のちにエンロンのCEOとして、一億ドルを超える年収を得るようになった。だが、その一方で、私生活では順風満帆とはいかず、最初の結婚は離婚に終わっていた。」

当たり前と言われれば当たり前のことですが、ビジネスで成功をしても、高い給料をもらうようになっても、それで幸せな人生を歩めるわけではありません。

それどころか、お金や地位を追い求めるばかりに、自分を大切にしてくれている周りの人間に迷惑をかけたり、裏切ったりして人間関係を壊してしまうケースは少なくありません。

起業、副業で幸せな人生を歩むために

起業

このハーバード大学の調査結果を踏まえて、会社員の皆さんが起業、副業をすることで幸せな人生を歩むために何をしなければならないか、もう言うまでもないですよね。

会社員を続けながら起業、副業準備を進めるのは簡単なことではありません。

一番大変なのは、きっとタイムマネジメントです。

仕事が終わった後や休日などに起業、副業の準備をすることになり、特に家族がいる人は家族との時間を疎かにしてしまいがちです。

目の前の成功に目がくらみ、「今は大事な時期だから」と言って家族よりも起業、副業を優先しすぎるのも注意が必要です。

そのような状態で成功をしたとしても、家族を大切にしなければ家族が自分から離れてしまい、気づいたらお金は残ったけど人は残らなかった、なんてことにもなりかねません。

20代や30代など若いうちは、「それでもいいよ」と思うかもしれません。
実際に私もそうでした。

でも、人間って不思議なもので年を取ればとるほど、人が恋しくなるものです。

それがハーバード大学の調査結果にも出ているといえますね。

もちろん、起業や副業で自分の夢を実現することはとても大切ですから、それはそれで精一杯頑張る必要があります。
でも、家族を犠牲にしてまでそれをやり通しても、最終的には幸福は得られない、ということを理解しておくことが大切です。

—————————————————-

無料メール講座「会社員と起業家の7つの違い」

動画講座の他に無料メール講座「会社員と起業家の7つの違い」を7回に渡って配信しています。
ご登録はこちらから

無料キャリア診断「究極の人生岐路診断」

全ての会社員の方へ。今のあなたの思考から5年後が分かる。
無料診断はこちらから

会社員のための起業相談会

起業や副業で得ることができるのは、決して副収入だけでありません。それ以上に、自分の眠っている能力を社会で発揮することで、生き甲斐、遣り甲斐、社会における自分の存在意義などが明確になるはずです。
※詳しくはこちらから。

MBA起業アカデミー会員さん募集中

※詳しく聞きたい人はまずは無料説明会にご参加ください。