カウンセラーやコーチでの起業は資格がないと成功しないですか？

2022/08/01

会社を辞めずにカウンセラー、コンサルタントやコーチとして起業を目指す人たちから、「資格」についての相談を受けることがあります。

世の中には「メンタル心理カウンセラー」や「留学カウンセラー」「キャリアカウンセラー」など様々な資格があります。

そのため、例えば自分がキャリアカウンセラーとして会社員のまま起業する場合、「キャリアコンサルタント」の国家資格がなければ集客など大抵無理でしょう、と考える人が多いです。

それは真実なのでしょうか？

まず結論から言いますと、資格よりも実績の方が集客に役に立つと思います。

例えば、キャリアカウンセラーなら過去に誰かに対して、キャリアに対するカウンセリングをした経験、そしてクライアントさんを満足させた経験が最重要です。

キャリアのカウンセリングを受けたいお客さんの多くは、実績を見てカウンセリングを依頼する相手を判断するからです。

そして、その実績に加えて、国家資格でもある「キャリアコンサルタント」も持っていれば説得力はさらに増しますが、あくまでもプラスアルファの要素です。

もちろん、キャリアカウンセラーとして起業を目指すご本人が、「カウンセリングやコーチングの仕方が全く分からないから、体系的に学びたい。」と言うことであれば、資格を取得しながらそのノウハウを学ぶと言うことはとても有効だと思います。

あくまでも、お客さん目線から見れば、カウンセラーを選ぶ最重要項目はその人の実績であって資格ではないということです。

それではここで言う実績とは何でしょうか？
それはクライアントさんによるお客様の声です。

では、起業する前にどうやって実績を作ったらいいのか？

もちろん、実績をでっち上げるのは良くありません。
それは、不当景品類及び不当表示防止法に抵触する恐れがあります。

起業する前に実績を作るためには、「無料モニター」を募集して、希望者に対して無料でカウンセリングを提供するという手段が王道です。

無料であれば、興味を持った人たちが「それではぜひ」とカウンセリングを依頼してくるはずですし、もしそこで無料にもかかわらずカウンセリング依頼がない場合は「需要がない」と判断して、他のビジネスを始めた方が良いかもしれません。

無料モニターを募集して、彼ら彼女らに無料で提供してあげることで、「お客様の声」を頂き、それを実績として集客の材料にすることです。

そして、このような無料モニターを募集してサービスを提供することで、起業家には以下のようなメリットもあります。

無料とはいえ、実際にカウンセリングをすることで自分自身のカウンセリング経験が積み重なっていきます。実際の有料サービスを想定して行うことで、様々な気付きを得ることができます。

例えば、実際クライアント一人あたりの仕事量や時間配分も分かるようになるはずです。特に会社員のまま起業する人は本業も忙しいはずですので、クライアント一人に対して割くことができる時間をしっかりとコントロールする必要があります。

実際にクライアントをつけて経験することで、それぞれの業務にどれだけ時間を要するか感覚的にわかるはずです。

例えば、オンライン相談やメール相談は無制限にするべきか、回数制限にするべきか。
LINEなど気軽にやりとりできるシステムを採用するのかどうか、など。

それに応じて、有限である自分の時間を計算しながら、副業のカウンセリングのサービス内容を構築していくかたちになります。

以上のとおり、会社員のまま、カウンセラーやコーチとして起業を目指すのであれば、資格よりも実績の方が重要だと私は思います。

「資格さえ持っていれば、お客さんはやって来る。」と言う甘い話はないと思ったほうが賢明でしょう。

もちろん、労力と時間そして費用を費やした資格取得には、それ相当の価値はあるはずですし、資格取得は素晴らしいことです。実績に加えて資格を持っていればお客さんも安心する事は間違いありません。

会社員のままカウンセラーやコーチとして起業を目指すのであれば、まずは実績を作ることから始め、その後に資格を取得するのが良いのではないでしょうか。

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