「サラリーマンのまま起業を決心したはいいけれど、どこからどう初めていいのかよく分かりません。」
このような質問をよく受けます。そこでサラリーマンの方々が起業準備をする上で欠かせない4つのステップをご紹介します。
これらの起業準備4ステップを行うことで、まずスタートラインに立てるというイメージですね。
自己分析をする
サラリーマンの方々が副業として自分のビジネスを起業すると決めたら、最初にやるべきことは「自己分析」です。
自己分析をしっかりと行っていくことで、自分自身をよく知り、起業した時に他のライバル達と比べて自分はどのような優位性を持っているのか、を理解しておく必要があります。多くのライバルの中から、「お客さんはなぜ自分を選んでくれるのか」。これが分からなければ、サラリーマンとして起業しても持続的なビジネスを運用していくことがとても難しくなります。
ここで参考になるのが「バックキャスティング」「フォアキャスティング」という2つの考え考え方です。
「バックキャスティング」とは、【未来が起点】となり、目標とする未来から逆算して考える方法です。例えば、まずは将来達成した目標を掲げ、自分の強み、弱み、社会状況などはほぼ無視して、「どうやったら実現できるのか?」を考えて実現性の高そうなビジネスで起業することです。
一方で、「フォアキャスティング」とは、【現在が起点】となり、現況や過去のデータをもとに考える方法です。例えば、自分の特技がダンスだったら、その特技を活かしてダンス教室で起業するという考え方です。
図にすると以下の通り。
サラリーマンが起業するにあたってリスクが低い考え方は、「フォアキャスティング」でしょう。つまり自分自身の経歴を振り返り、自分に何ができるのか(強み、特技)を明確にした上で、その強みや特技を活かして起業します。
マイクロソフトのエクセルが得意であれば、エくセスに特化した教室で起業したり、会社でマーケティングの仕事をしている人であれば、マーケティングのプロとして、マーケティング・コンサルタントとして起業できるかもしれません。自分でビジネスを作ってお客さんに販売するのは大変勇気がいることではありすが、特に自分の特技分野であれば、自信をもって最初の一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
一方で、「バックキャスティング」的な考え方はリスクが相対的にリスクが高いでしょう。目標を実現化するために、「できるか、できないか」の議論ではなく、「どうすればできるのか」を考えて起業を目指します。これは、本業の仕事が忙しいサラリーマンにとって、労力的負担と時間的負担が大きくなります。
さらにバックキャスティングの場合は、自分にできない技術については外注することが必要になりますので、その分のコストもかさみます。しかしながら、このバックキャスティング思考はハイリスクハイリターンであり、一発成功したら、一気に独立も夢ではないでしょう。
ネタを決める
サラリーマンの方々が副業として自分自身を理解するための「自己分析」をしながら、「ネタ」を決めていかなければなりません。
どのような商品やサービスを売り出すのでしょうか。
上述の通り、フォアキャスティング的思考でいけば、
カメラが好きな人は、どこかからカメラを安く仕入れてマージンをつけて起業するかもしれません。
英会話が得意な人は、英語を教師として起業するかもしれません。
企業でマーケティングの仕事をしている人は、マーケティング・コンサルタントとして起業するかもしれません。
このように、まずはどのような商品やサービスを販売するかを決めるのが最初のステップです。
私自身が起業する際に注意を払った点は、「在庫が不要」の仕事をすることです。つまり、講師、コンサルタントのような「教える仕事ネタ」ですね。
というのも、私は会社員時代に扱っていた商品は全て在庫が発生するものでした。20代の頃は住宅資材の貿易の仕事をしており、在庫管理の大変さはとてもよく分かっています。30代では、植物の貿易の仕事に携わっており、これもまた在庫に苦労しました。(特に植物は住宅資材と違って長く保管しておくこともできないですし。)
もちろん、在庫を扱う仕事が得意な人はその限りではありませんが、私自身はそのような経験から、自分が起業するときは、とにかく「在庫を持たないこと」が重要でした。
ネタに関する情報を発信する
サラリーマンの方が副業として起業を目指す上で、「自己分析」と「ネタ決め」が完了したら、次にやるべきことは、その商品をやサービスを広く知ってもらうと言うことです。
どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、それが世間に知られていなければ販売することができません。
そのためにマーケティングをしっかりと学んで、多くの人に知ってもらい販売に結びつける必要があります。
その1つの方法として低コストでできる手段がウェブ上での「情報発信」です。ブログやYouTube、SNSなどで、自分の起業ネタに関する情報を惜しみなく提供することです。
例えば、エクセル教室で起業するなら、「初心者必見。便利なエクセル機能3選」や「すぐに使える簡単エクセル操作方法」などのテーマでブログやYouTubeで情報発信をすること、それを視聴した人は、あなたがエクセルに詳しい専門家として評価し、コンタクトをとってきてくれるかもしれません。
この情報発信の段階で失敗してしまう副業サラリーマンの多くは、「貴重な商売道具である情報を無料で配ってしまっては全く意味がない」、と情報提供を惜しんでしまうことです。
そのような気持ちはとてもよく分かりますが、それではあなたがどれほどの知識を持っておるかが、相手には伝えることができず、よほど知名度のある人でない限り販売を難しいです。無料で発信できる情報と有料の情報をうまく使い分けて情報発信する器用さが必要になります。
自分のドメインでウェブサイトを作成する
サラリーマンとして起業を目指すのであれば、是非自身のドメインでウェブサイトを作成したいです。ウェブサイトは、ウェブ上における事務所住所のようなもの。自前でウェブ上に事務所を持っておくことで、多くの人に自分のプロフィール、商品やサービスの説明など情報を提供できる場となります。
たまに、自分のウェブサイトを持たずに、無料ブログやSNSのアカウントをウェブサイトに見立てて運用する人がいますが、それだけで運用するのはおススメできません。できれば自身の取得したドメインでウェブサイトを持っていたほうがいいです。
自身のドメインを持たずに運用すると言うことは、ウェブ上でホームレスのような状態です。自分の住所を持たずにFacebookに顔を出したり、Twitterに顔出したりと言う状況。これでは、仮にFacebookやTwitterがサービスを停止したときに一気に自分の情報提供の場を失ってしまうことになります。
そのようなリスクを回避する意味でも、ぜひご自身のドメインでウェブサイトを持って行くことをおススメします。決してコストがかさむものではありませんから。
しかしながら、普段はサラリーマンをしている皆さんは、会社には内緒で始めたいと言う人がほとんどでしょう。自分の名前や写真をウェブ上で公開するのは絶対にできないと考える人もいると思います。
言うまでもなく、ウェブ上で実名や写真を提供できた方が、お客さんとしても信頼でき契約率が上がると思います。でも、どうしてもそれが難しい場合は、ニックネームやビジネスネームを使って運用することも可能です。
また、写真を提供できない場合は似顔絵などにすると良いと思います。似顔絵にすることで全く顔出さないよりは、似顔絵にすることで男性女性、歳、雰囲気など少しは伝わります。
まとめ
以上が、サラリーマンが起業する際に最初にやっておきたいステップです。
・自己分析
・ネタ決め
・情報発信
・ウェブサイト作成
ここまでできて、ようやくスタートラインに立った状態になります。まずは「自己分析」で自分自身をしっかりと理解して、起業するネタを決め、ウェブ上の事務所であるウェブサイトを自分のドメインで持つようにしましょう。
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