ハーバード教授のMBA視点:会社員のコンサルタント、カウンセラー起業向け

MBA起業アカデミーでは、コンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネスで副業を目指す会社員の方々向けのMBA式起業プログラムを提供しています。

この起業プログラムでは、実際のMBA講義で用いるアントレプレナーシップ(起業学)関連のビジネスフレームワークを駆使して、受講生さんそれぞれが目指す起業のビジネスプラン(コンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネス)を作成し、最初の1円を稼ぐまでを体験して頂きます。

会社員の方々がイチから起業して、コンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネス等の事業を軌道に乗せるにはどのようなビジネスプランを作成するべきなのでしょうか。

多くの副業会社員の方々は、答えのないこの問題に対し試行錯誤しながらそのときベストであるステップを模索しながら突き進んでいます。MBA起業アカデミーの受講生さんも、自分のビジネスにおけるビジネスプランを作成するわけですが、最初のビジネスプラン通りに事業を進めていける場合はそれほど多くはなく、途中の段階で予想外の出来事に遭遇したり、予想外の市場の反応に直面したりすることが多いです。

ハーバードビジネススクールの教授であったクレイトン・クリステンセン氏は、自身の著書「イノベーション・オブ・ライフ(原題:How Will You Measure Your Life?)」の中で、経営者が事業を推進していく中で直面するこれらの問題について言及しています。

今回はその一部をご紹介いたします。

クリステンセン教授のこのフレームワークは、副業でコンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネスを考えている会社員の方々がMBA思考を持つのに多いに役に立つはずです。クリステンセン教授によれば、企業が新規事業を始めるにあたって、その意思決定をするための選択肢には、主に2つの戦略から生まれるとしています。

意図的戦略と創発的戦略

1つ目は意図的戦略(Deliberate Strategy)です。
意図的戦略とは、最初に作成した事業をビジネスプランから予め予期された機会、前もって予見し意図的に追求することができる機会に基づいて実行した戦略を指します。

多くの会社員起業家は、副業を始めるにあたって市場調査、競合他社分析等を行いビジネスプラン作成します。市場調査や競合他社分析を行った結果導かれたターゲット顧客や価格設定、販売促進戦略などを策定し、それに基づいて実行しようとします。

コンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネスなどの「人に教えるビジネス」の場合の王道は、まずは集客として無料または少額のセミナーを開催して、それに参加して下さったお客さんから最初の信頼を勝ち取るところから始まります。

そして最初のセミナーに来てくださった方が、正式な長期契約を締結してくださるという筋書きを立てます。

このルートでお客さんを獲得できれば、それは「意図的戦略」ということになります。

2つ目は創発的戦略(Emergent Strategy)です。

創発的戦略とは、新規事業を進めていく途中の段階で予期されない機会や問題に遭遇し、それにより当初の計画を修正した場合の戦略です。

先ほどの例でいいますと、集客のために無料または少額のセミナーを告知していたら、ターゲットとなるお客さんではなく、ある企業からセミナーのコラボレーションの依頼があったなどという場合。

他者とのコラボレーションは全く想定外だった、どうしよう。
コラボすれば更に集客力や売上がアップするのか?またはマージンが減って効果は薄いのか?

そのような判断も求められるようになります。

意図的戦略と創発的戦略はミックスされて現れる

クリステンセン教授によれば、起業家が新規事業を推進していく途中段階では、このように予期された機会と、予期されない機会が同時に現れることがほとんどであると述べています。

確かにそうですよね。

最初の計画通り全て物事がうまく運ぶ事は、我々の日常生活でも珍しい事では無いでしょうか。物事を進めていく中で、必ず当初予期しなかった機会や問題に遭遇し、それに臨機応変に対処していくことが我々の日々の生活の中でも求められていますよね。

会社員のコンサルタント、カウンセラー、講師、教室ビジネス副業でもそれは全く同じことです。副業を進めていく中では、必ずと言っていいほど企業は意図的戦略を実行するのか、創発的戦略を実行するのかの判断に攻め迫られることになります。

クリステンセン教授によれば、企業がこのような選択に迫られたときは、意図的戦略と創発的戦略とのバランスを図り、どちらが自分にとってとるべき戦略なのかを考えていく必要があるとしています。

それを知るためには、当初作成したビジネスプランに戻ってみるのがベストです。

仮に、ビジネスプランで策定した目的と意義、そして、それに基づいた戦略がはっきりとしているのであれば、起業家はあくまでも意図的戦略に基づいて事業を実行していくことが理にかなっているといえます。

予期されない機会や問題に遭遇したときは、それを一つ一つ検証しながら、当初の計画通り実行した方が良いのか、場合によって計画を変更した方がいいのか、を論理的に考えて、ビジネスがベストの状態で進めることを意識するのがいいです。時として、予期されない機会というのは、今後の大きなチャンスやターニングポイントとなる場合もあります。場合のよっては、それらの機会に乗っかって、当初の計画を微調整しながら進めていくことが理にかなっていると言えるでしょう。

まとめ

意図的戦略とは、最初に作成した事業を計画書から予め予期された機会、前もって予見し意図的に追求することができる機会に基づいて実行した戦略。

創発的戦略とは、新規事業を進めていく途中段階で予期されない機会や問題に遭遇し、それにより当初の計画を修正した場合の戦略。

・クリステンセン教授によれば、ビジネスを推進していく途中段階では、このように予期された機会と、予期されない機会が同時に現れることがほとんどである。どちらの戦略を実行するのか判断する場合は、当初作成したビジネスプランを振りかえってみる。

——————————————–

無料メール講座「会社員と起業家の7つの違い」

動画講座の他に無料メール講座「会社員と起業家の7つの違い」を7回に渡って配信しています。
ご登録はこちらから

無料キャリア診断「究極の人生岐路診断」

全ての会社員の方へ。今のあなたの思考から5年後が分かる。
無料診断はこちらから

会社員のための起業相談会

起業や副業で得ることができるのは、決して副収入だけでありません。それ以上に、自分の眠っている能力を社会で発揮することで、生き甲斐、遣り甲斐、社会における自分の存在意義などが明確になるはずです。
※詳しくはこちらから。

MBA起業アカデミー会員さん募集中

※詳しく聞きたい人はまずは無料説明会にご参加ください。